Tips27 ダンジョンマップもフレキシブルに変更できる

 GMはプレイに先駆けて、ダンジョンや洞窟の設計をします。

 しかし、GMの想定通りにパーティーが行動してくれるとは限りません。ぐるぐると遠回りして、ボスに到着したときにはもうボロボロという場合もありますし、逆に、ボスへ一直線に進んでいき、用意しておいたサブイベントや伏線が発動できないという場合もあります。

 実は、シナリオをキャラクターの行動に合わせてフレキシブルに変更するように、ダンジョンマップ(内容)もフレキシブルに変更できます。

 例えば、次のようなマップでサブイベントAを用意していた場合、

  パーティーが反対の部屋に入った場合には、イベント発生の場所を手元で変更することができます。

 また、リプレイの場面は、パーティーが洞窟内部の広場に出たところで、出口は正面と右側にあります。パーティーはどちらの出口から出た方がよいか色々と頭を悩ませていましたが、実はGMとしては、最初に出た出口の先にカニのゴミ捨て場、次に出た出口の先に奥の部屋というように、場所ではなく順番でイベントを設定していました。

 このように、ダンジョンや洞窟のマップもフレキシブルに変更して、サブイベントなどの空振りを防ぐことができます。

 でも、あまり頻繁に変更しすぎないこと、変更する際にはPLに気付かれないようにすることに注意してください。「どのように深く考えても、GMの思い通りになるんだろう」とPLが考えるようになってはいけないからです。

 この方法はサブイベントやシナリオの伏線張りなどの重要な出来事のための手段として覚えておいて、パーティーが慎重な行動で危険を察知してそれを避けたならば、モンスター等の再配置はせずに、その素晴らしい行動を認めてあげましょう。