御本紹介「竜と勇者と配達人」(著 グレゴリウス山田)

 御本は「ハーフエルフの見習い配達人が、崖の上に棲む魔術師に書簡を届けるため岩壁を這い上る。崖の上にはグリフォンが棲んでおり・・・」という、王道ファンタジーファンならずともドキドキするシーンから始まります。

 「竜と勇者と配達人」(著 グレゴリウス山田:集英社) です。

竜と勇者と配達人 1/グレゴリウス山田|集英社コミック公式 S-MANGA
ハーフエルフの新米配達人・吉田は、面倒な仕事に今日も悪戦苦闘中。頑固な魔術師や勇者パーティーに群がる有象無象ども、悪徳森番らを相手に、無事に役目を果たすことはできるのか……? 勇者でも賢者でもない、名もなき仕事人たちの奮闘を描くファンタジー物語、ここに開幕!

 この御本には、友人から「面白い本があるぞ」と貸してもらって、出会いました。

 表紙を見て、まず思ったのが「なんか懐かしい。九月姫さんのイラストを思いだすな」でした。(九月姫さんは、カードゲームの名作「モンスターメーカー」シリーズ等のイラストを描かれた方です。)

 王道ファンタジー世界を見習い配達人が旅する冒険話かと思ったら、少し味付けが違います。この御本の世界は、魔法やモンスターなどの要素と現実の中世ヨーロッパを混在・並列させて作られているのです。

 見習い配達人の冒険談というよりは、日常業務の中でのエピソード集です。ファンタジー要素を縦糸に、中世ヨーロッパ要素を横糸にして、RPGファンなら思わず「あるある」と突っ込むエピソード満載で、ストーリーが進められていきます。

 一読して、筆者はびっくりしました。しまったーです。

 このコラムでも取り上げたように、筆者もファンタジー世界要素と現実世界要素を混在・並列させて「あるある話」を創作させていただいております。ど被りです。(いやいや、プロの先生との被りを心配するなど、おこがましいの極みなのですが・・・反省)

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 まったくの僭越ながら、同好の末席を汚すものとして申し上げると、作者のグレゴリウス山田先生は、RPGファンタジー世界を本当に楽しんでらっしゃるんだな、と思いました。

 ファンタジーRPGを経験された方は、「あるある」「わかるわかる」がいっぱい詰まっていて、すごく楽しめると思います。是非、ご一読ください。

 筆者お勧めは、第5話「魔術師と労働と配達人」です。

 あー、こんな話書きたかったなー!

 なお、現在筆者は第2巻未読でございます。(本屋で見かけはしたのですが) 当サイトに御本と同じようなテーマの創作物がございましたら、同好のアマチュアゆえの誤りとお見逃しくださいませ。