リプレイでは、マリーの立てたアイデアに基づき、マリーのマジックアローとルキウスのショートボウ(魔法強化済)を洞窟の天井に打ち込んだ場面で、GMがクローズドトライをしています。
これは、フェイクのトライで、数字の出目に意味はありません。
ここで、フェイクのトライを入れる意味は、キャラクターの行動に対する結果に偶然性が関与している、つまり、GMの意のままに進んでいるのではない、別の言い方をすれば、GMの掌の平の上で踊らされているのではない、というメッセージです。
そこまで深く考えなくても、というところではあるのですが、クローズドトライやオープンドトライによる偶然性を取り入れないシナリオ、キャラクターの行動にGMが即座に結果を提示するばかりのシナリオだと、「どのように行動しても、GMが自分のいいように決めてしまうんだろう」と、PLが息苦しさを感じる恐れがありますのでご注意ください。
とはいえ、大事な局面ではGMがシナリオの方向性を決めたいものです。そこで、役に立つのが、フェイクのクローズドトライです。
〇参考
Tips17 ダイスを振るテクニック
GMには、戦闘や行動チェックなどで、ダイスを振る機会がたくさんあります。
リプレイの場面では、戦闘に際してGMはPLに隠さずに...