「PLの知識とキャラクターの知識の区別」をどの程度行うかは、TRPGの永遠の争点の一つです。
「TRPGはPLがキャラクターを演じるゲーム」という点を追及すると、PLの知識とキャラクターの知識は明確に区別しなければいけません。とはいっても、「キャラクターの知識」がどの程度かを明確にするためには、その世界の文化・文明のレベルから、そのキャラクターのこれまでの個人的な経験までを明確にしないといけません。
実際には、あまりにこれを徹底することはTRPGのゲーム性を損ねてしまうことが多いと思います。
筆者としては、「初見のモンスターでキャラクターが詳しいことを知らないはずなのに、PLが弱点を突こうとする」、「世界観と明確に異なる化学知識などを用いて問題を解決しようとする」、「PL間の問題とキャラクター間の問題を一緒にする」ぐらいが超えてはならない一線で、後はあまり目くじらを立てないほうが、ゲームとして楽しみやすいかなと考えます。
なお、リプレイの場面は、初めてのバトルでジャイアントクラブが敵として表れているところです。
これまでの話とは逆に、GMは「初めてTRPGをプレイするPLは、キャラクターが知っているはずのモンスターもイメージし辛いだろうから、できるだけイメージしやすいモンスターを」と考えて、「ジャイアント系」のモンスターを登場させています。