GMは、PLの発言をできるだけ生かして話を盛り上げたいものです。そうすることによって、PLが積極的にシナリオに参加してくれるようになります。
また、ちょっとネタ気味な発言でも、自分から積極的に発言してくれたPLに、「ふざけないで聴いてくれ」というような返答は、できるだけしないように気を付けましょう。ＰＬが委縮してしまい、TRPGの根幹である「トーク」がなくなってしまいます。そのような会話もゲームの楽しみの一つですし、全くゲームに関係がない方向に話が行ってしまえば、GMが「ではゲームに戻りましょう」とリセットしてあげればいいのです。特に始めのうちは、「どうやってＰＬから発言を引き出すか」を中心に考えましょう。
なお、PLの発言によってシナリオの方向を変えたくないときもありますし、シナリオのボリュームとの兼ね合いもあります。PLの発言をどう処理するかがGMの裁量にあるのは、もちろんです。
シナリオが脱線気味になっても会話の盛り上がり重視のGM、シナリオの完成度重視のGM、PLが楽しんでくれれば、どちらが優れているというわけでもないです。リプレイでは、シナリオの序盤で脇道にそれたくなかったので、GMはPLの発言を広げるのを見送っています。