PLが演じるキャラクターは、GMが作ったシナリオの主人公です。そのため、シナリオを盛り上げるためには、映画やドラマのように、少々のご都合主義があっても大丈夫です。
もちろん、物語には、王道ファンタジーやホラーもの、緻密な推理系など様々なものがあります。しかし、いずれの場合にも、キャラクターが物語の主人公であることには変わりがありません。
物語の主人公の周りでは、様々な出来事が必然のように起こり、物語を盛り上げます。
「偶然にしてはできすぎだよな」「実際には、こんな偶然あり得ないよ」と思うこともたくさんあります。しかし、逆説的な言い方をすると、それらが起きたから、その当事者は「主人公」になったのです。起きなかった無数の人は主人公になれず、その事件に対して「それらの都合の良すぎる偶然」が起きた当事者のみが主人公になれたのです。
ただし、「都合の良すぎる偶然」を起こすだけではシナリオは盛り上がりません。
最初の段階では「偶然」であっても、後々、伏線として回収して「必然」にする、あるいは、「どこかで何かにつながりそうと匂わす」ことで、「単なる偶然」にならないようにしましょう。