GM :スケルトンの剣による攻撃がチョイスに命中、3のダメージ!
チョイス:うわ、やられた、HPが0になった、死んだー!
GM :いや、「HAVE FUN!」では、HPは「活動力」と考えているから、0になっても倒れて動けなくなるだけで、すぐに死んだりはしないよ。
チョイス:あ、そうなんだ。確かに、PCのRPGの中にも、HPが0になったら「気絶」とか「戦闘不能」になるだけで、すぐに死なないのがあるな。
GM :うん、TRPGでもシステムにより色々だね。「HAVE FUN!」では、戦闘のダメージはボクシングの試合みたいに捉えているんだ。
チョイス:ボクシング?
GM :そう。例えば、HPが10のキャラクターに、モンスターの攻撃が命中してダメージが5だったとする。HPを生命力と考えて0になったら死ぬとすると、生命力の半分の大ダメージだよね。
チョイス:うん、やばいな。
GM :ふつうのRPGだと、それだけの大きな一撃を食らっても、そのキャラクターの行動に、攻撃や回避ががうまくできなくなるとかのマイナス修正は入らないでしょう? 実際には生命力の半分の大ダメージを食らったら、重傷か重体だけどね。即、救急車。
チョイス:まぁ、そこは「ゲームだから」で整理したらいいんじゃないのか?
GM :うん、それはそれでいいと僕も思う。だけど、「HAVE FUN!」は整理の仕方を変えて、さっきの場合だと攻撃のダメージが生命力の半分でなくて、活動力の半分と捉えている。
ボクシングの試合だと、相手のいいパンチを何発かもらっても、こっちも反撃できるよね。それは、ダメージを受けても活動力が残っているから。それで、何発もパンチを受けて、ダメージが活動力を超えてしまった場合はダウンしてしまう、だけど、死ぬわけではない。これが「活動力」の考え方なんだ。
チョイス:うーん、具体的に、今の俺の場合は?
GM :今までは、スケルトンから攻撃を受けても、ギリギリ急所に当たらないようにして、活動力の低下を最小限に抑えていた。だけど、とうとう大きな一撃を受けてノックアウト、活動停止状態になったというところかな。もっと詳細にいうと、剣による一撃だから、防ぎきれずにバッサリと肩口を切られてしまった。出血と痛みでとても動けない、でも、
チョイス:死んではいない、か。なるほどな。
GM :いや、まぁ、整理の仕方なんで、どっちでも良いと言えばどっちでも良いんだよ。TRPGはゲームなんだから、ゲーム性のためにザクっと考えることも大事だからね。
チョイス:とりあえず、俺は死んでないんだな。だれか、早くスケルトンを倒して俺を回復してくれー(笑)
GM :えーと、HPが0になった状態を「昏倒状態」としているんだけど、さすがにダメージが非常に大きいので、「回復」の奇跡の前に、「昏倒からの回復」が必要になりますので、悪しからずご了解ください。(笑)
チョイス:ぐはっ(笑)