TRPG(テーブルトークRPG)とは
RPGはご存知と思います。Role Plaing Game つまり、役割を演じるゲームです。ファンタジーやSFなどと設定されたゲーム世界の中で主人公等になって遊ぶゲーム、と言えると思います。
コンピューターが発達した現在では、単純にRPGと言えばコンピューターRPGを指すことが多いです。これは、プレイヤーの行動の結果やゲーム世界の変化などを、コンピューターが判断しプレーヤーに返信することによって、ゲームが進んでいきます。
一方、TRPGは テーブルトークRPGです。プレーヤー(PL)とゲームの進行役(GM:ゲームマスター)が、卓(テーブル)を囲んで会話(トーク)することによりゲームを進めていくことが、大きな特徴です。
TRPGの魅力
TRPGでは、ゲームマスターと複数のプレーヤーが、会話によってゲームを進めていきます。大まかなシナリオはあらかじめ準備されていますが、コンピューターRPGと違って選択肢は決められていません。
例えば、モンスターが現われた場合、コンピューターRPGでは、選択肢として示された行動(戦う、逃げる等)しかできません。
しかし、TRPGではプレイヤーが思いついたアイデアをゲームマスターに伝えることにより、様々な行動ができます。モンスターが動物型なら、手に持っていた松明を投げつけてひるませることができるかもしれません。人間型ならお金を示して交渉することができるかもしれません。同じ「逃げる」にしても、「「あっ」と反対側を指さして注意をそらした後逃げる」などと工夫をすれば、逃げられる可能性は上がるかもしれませんね。
このような「プレーヤーの行動の自由度の大きさ」、そしてプレーヤーの行動によってストーリーがどんどん変化していく「シナリオへの参加度の大きさ」が、TRPGの大きな魅力です。
また、友人と共通の話題で盛り上がるのは楽しいですよね。テーブルトークRPGは、世界を友人と協力して創り上ていくゲームですので、友人との共通の話題がどんどん増えていく楽しみもあります。
実際のゲームの様子は、リプレイを読んでいただくのがわかりやすいと思います。リプレイ「新米冒険者西へ東へ」もご一読ください。
ゲームマスター(GM)とは
TRPGの大きな特徴は、ゲームの進行役をコンピューターではなく人間が努めるということです。この進行役をゲームマスター(GM)と言います。GMは、ゲームをするのに先立ってプレーヤが冒険する世界を用意し、ゲームの中ではプレーヤーの行動の結果を判断します。
また、モンスターやプレーヤー以外の登場人物もGMが操ります。しかし、GMがプレーヤーと闘う敵側であるということではありません。プレーヤーと共同で楽しいゲームを作り上げていく進行役、オーケストラの指揮者のようなものです。
プレーヤーに比べてゲーム前の準備は多いですが、その分楽しみも多いです。是非、GMに挑戦してみてください。
TRPGの目的
TRPGはゲームです。ですから、まず、楽しむことが第一の目的です。しかし、それは自分だけが楽しめばよいということではありません。
GMは、プレーヤーが想像力を働かせて自由に行動することを楽しめるように配慮すべきでしょうし、プレーヤーは独善的な行動でゲームを壊してしまうことは避けるべきでしょう。
また、プレーヤーを敵とみなして最後には必ず全滅させて満足するGM、自分では物語に積極的に参加せず、ただGMに楽しませてもらおうとするプレーヤー、このようなGMやプレーヤーも困ります。
あまり難しく考えることはありませんが、「みんなが協力してゲームを楽しむ」という目的は忘れないでください。
TRPGをプレイするのに必要なもの
・システム(ルールブック)
ファンタジーやホラーをテーマとしたものや、アニメや漫画の世界を再現したものなど、様々なシステムが販売されています。以下、2点ご紹介します。
TRPGをプレイしたことがないけど、一度やってみたいという方は、当サイトで、TRPGシステム「HAVE FUN!」を無料でダウンロードできます。お気軽にご利用ください。
・ダイス(サイコロ)
ルールブックによって使用するダイスの種類や個数が異なります。「HAVE FUN!」では100円均一ショップでも購入できる6面ダイスを使用します。3個以上あれば便利です。
・筆記用具
・白紙(地図などのメモ用)
最適な人数
GM1人とプレイヤー3人~5人ぐらいが適当でしょうか。プレイヤーが2人以下でも可能ですが、やはり盛り上がりに欠けますし、6人以上になるとプレイヤーをまとめてゲームを進行させるのが、ちょっと大変になります。
プレイ時間・場所
シナリオにより様々ですが、1回3~4時間程度が多いのではないでしょうか。ですが、大抵の場合は1回のプレイでシナリオは終了しません。TRPGの魅力を知ったプレイヤーたちは、時間を調整して再度集まり、シナリオの続きをプレイすることになると思います。友達どうしでプレイするときには、無理に時間内にシナリオを終わらせる必要はありませんが、コンベンションと呼ばれる、TRPGのゲームイベントに参加する場合などでは、時間が限られていることを、GMもプレーヤーも念頭に置いておく方がが良いでしょう。
筆者は、ありがたいことに仲間の家を順番に使わせてもらって、TRPGをプレイしていました。気を付けてはいたのですが、盛り上がってしまうと声が大きくなりがちでした。皆さんも、個人宅でプレイする際には、どうぞお気を付けください。
自宅や友人宅で遊べれば一番いいのでしょうが、カラオケボックスを利用してみたり、公共の会議室を借りてみたりと、場所探しはなかなか大変です。