Tips9 TRPGが原因のけんか

 TRPGに熱中するあまりPL同士がけんかになるということは、まま、起きることです。自由な会話がTRPGの楽しみの一つなので、GMが干渉しすぎるのもよくありませんが、GMはこの点を頭に入れておいて、必要な場合には仲裁に入りましょう。

 もし、あるPLが足を引っ張ってパーティーの雰囲気が悪くなっているとしたら、さりげなく、そのPLが活躍できるようなシーンを登場させてみましょう。例えば、キャラクターの職業が狩人であれば、怒れる精霊を登場させて狩人の特徴を際立たせるとか、僧侶が回復魔法の判定で低い数値を出し続けて、パーティーがピンチになってしまった場合には、予定外の「回復魔法が込められた杖」を登場させて僧侶の手に渡るようにする、などです。

 また、1人のPLが他のPLの行動をすべて決めてしまうので、他のPLがしらけてしまうこともあります。(例:PL「マスター、僧侶が俺に回復の奇跡をかけて、俺は敵に突進して、魔法使いが魔法の矢を打ち込むよ」) この場合は、そのPLに対して、「他のキャラクターの行動をGMに宣言しないように。他のキャラクターにして欲しい行動がある場合には、そのキャラクター(つまりPL)に対して「俺に回復の奇跡をかけてくれ!」などと頼むように」と話しましょう。キャラクター同士の会話が生まれれば、PL全員がゲームに参加できるようになります。

 GMには裁量の大きな権限があります。PL全員が楽しめるように、柔軟に判断をしましょう。